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2009年01月17日

地震の避難訓練

月に一度、避難訓練をしています。
 3学期ともなれば、自由時間に、訓練がはじまります。一斉指導をしていないで子ども達が自由に過ごしている場面から訓練かはじまるようにしているのです。3歳から5歳の子ども達も、どう行動すればよいのかを考えます。1階でいるのに、自分のお部屋が2階だからと、2階に上がっていくようでは困ります。近くにいる先生の指示で外に逃げる必要があります。そのようなことを実際の訓練の中で指導していきます。

 2月には、不審者の侵入を想定した訓練が行われます。
 そして、さらに・・・初めての試みですが、・・・2月中に、職員全員がその訓練の日時を知らない中で、園長の判断で、ある日突然に訓練をしようということを組み入れています。毎月してきた仕上げという意味です。

 さて、阪神淡路大震災を受け、小学校と合同で、訓練がありました。普段の月に一度の訓練は、園庭に避難しますが、さらにそこから小学校の運動場まで避難し、小学校の子ども達が避難した場所に合流。そのあと、校長先生のお話を聞くようになっています。

 その訓練がはじまる前の様子を園のそれぞれのお部屋に見に行きました。4.5歳クラスは、朝に訓練の意味などを話をしているようです。訓練直前は、日頃の普段の状態でした。3歳のクラスは訓練直前の時間に先生が「地震」についてお話をしていました。なるほど、3歳だからこそ今からはじまることをその直前に説明し指導することの方が、子ども達も落ち着いて参加できるのだろうなあと思いました。お部屋に入り少し様子を見ていますと、小学校まで今日は逃げていく話のあとで、先生は紙芝居を取り出しました。
 なるほど、紙芝居を使いながら地震のこわさや、どう行動することが大事なのか、なぜ訓練が必要なのかなどを、3歳の子ども達に教えるのかと、感心しながら見ていました。

 そして、私が職員室に戻り、「これは練習です。地震が来たときの練習を始めます。落ち着いて行動しましょう。・・・今、大きい地震が来ました・・・・とても揺れています・・・。」・・・揺れがおさまるまで1分間じっとしていることを、ずっと揺れている放送で伝え、それから避難がはじまります。

 子ども達は、避難した場所で、ほんとうに静かに落ち着いて座っていることができていました。
 先生方に、あんなに静かに人の話を聞く姿勢でみんなが落ち着いていられるのはなぜなのと、あとで聞いたくらいです。


 蛇足ですが、・・・「聞く」ということを先生方に聞いた時に・・・
 ある先生が、工作でのり付けをする作業でも、みんなが話を聞けているから、きちんとできるのです。どの場面でも、話を聞けているので、やることが全体にきちんと伝わります。・・・そんなことをおっしゃっていました。

 ある先生は、「子どもが成長したからだと思います」と、おっしゃいました。
 私は、その言葉を受けて「なぜ、人の話が聞けるように成長したのですか」と、聞きました。単に一つ年齢が上がるだけでは、「よく聞く」と言う成長と直接結びつきません。
 例えば、水の流れがなく、その場にたまっているだけでは、水は腐ってしまいます。流れていく方向がなければ、無軌道な流れとなってしまいます。「よく聞く」という、方向に流す環境があるから、そちらにだんだんとより太い大きな川となり流れができているのだと思うのです。どちらに堰を切り、水をどう流していくのかの環境を整えるのは、その集団を支援している担任の教師の役割です。それがあるから「よく聞く」姿勢を持つ子がそこにいるのだと思います。

 4月当初、子どもが話を聞いてくれないで困っていた様子があります。そこからどうして、聞けるような子ども達の集団になっていったのか、その物語を聞きたいものです。私がしっかりとその物語を聞くことで、その先生も自分がしてきたことを振り返れたり、その先生のよい取組が園全体の物になると思っています。
 取組の具体的な方法は各先生で違いますが、そこに流れている考え方、ものさしは、取組の中に共通したよさがあります。
Posted by 未来 at 20:20│Comments(0)
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