アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 21人
にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ
にほんブログ村 地域生活ブログ 和歌山情報へ
オーナーへメッセージ

和歌山の情報発信
ブログポータル

ログインはTOPページで
私も作ってみる


[PR] 和歌山情報ブログでチェックイコラブログ
[PR] 商品ページ1ページからリニューアル!!楽天ヤフーOK!現在キャンペーン


QRコード
QRCODE

2008年05月25日

文科省・中教審・資料より

■ 2005年1月28日 子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について(答申)
【 家庭・地域社会・幼稚園等施設】
○  この家庭・地域社会・幼稚園等施設(幼児に対する教育機能を担う幼稚園や保育所等の施設を言う。以下同じ。)における教育は,それぞれの有する教育機能を互いに発揮し,バランスを保ちながら,幼児の自立に向けて,幼児の健やかな成長を支える大切な役割を果たしている。
 具体的には,家庭は,愛情やしつけなどを通して幼児の成長の最も基礎となる心身の基盤を形成する場である。
 また,地域社会は,様々な人々との交流や身近な自然との触れ合いを通して豊かな体験が得られる場である。
 そして,幼稚園等施設は,幼児が家庭での成長を受け,集団活動を通して,家庭では体験できない社会・文化・自然などに触れ,教員等に支えられながら,幼児期なりの豊かさに出会う場である。
 この家庭・地域社会・幼稚園等施設の間で,幼児の生活は連続的に営まれており,この三者で連携が取られ,幼児への教育が全体として豊かなものになって初めて,幼児の健やかな成長が保障される。


【 幼児期の発達の特性に応じた幼稚園教育】
○  幼児教育の中でも,幼稚園教育は,従来から,幼児教育の中核としての役割を果たしてきた。このため,幼児教育と幼稚園教育とが,ほぼ同義の意味で使われることも多い。
 幼稚園は,3歳以上の幼児を対象として,「幼児を保育し,適当な環境を与えて,その心身の発達を助長すること」を目的とし(学校教育法第77条),小学校以降の生活や学習の基盤を培う学校教育の始まりとしての役割を担っているものである。

○  幼稚園教育は,幼児期の発達の特性に照らして,幼児の自発的な活動としての「遊び」を重要な学習として位置付け,幼稚園教育要領に従って教育課程が編成され,適切な施設設備の下に,教育の専門家である教員による組織的・計画的な指導を「環境を通して」行っているものである。

○  幼児は,遊びの中で主体的に対象にかかわり,自己を表出する。そこから,外の世界に対する好奇心が育まれ,探索し,知識を蓄えるための基礎が形成される。また,ものや人とのかかわりにおける自己表出を通して,幼児の発達にとって最も重要な自我が芽生えるとともに,人とかかわる力や他人の存在に気付くなど,自己を取り巻く社会への感覚を養っている。
 このような幼児期の発達の特性に照らして,幼稚園では,幼児が自由に遊ぶのに任せるのではなく,教員が計画的に幼児の遊びを十分に確保しながら,生涯にわたる人間形成の基礎を培う教育を行っている。


【 幼児教育の意義及び役割】
○  この幼児期の発達の特性に照らした教育とは,受験などを念頭に置き,専ら知識のみを獲得することを先取りするような,いわゆる早期教育とは本質的に異なる。
 幼児教育は,目先の結果のみを期待しているのではなく,生涯にわたる学習の基礎を作ること,「後伸(あとの)びする力」を培うことを重視している。
 幼児は,身体感覚を伴う多様な活動を経験することによって,豊かな感性を養うとともに,生涯にわたる学習意欲や学習態度の基礎となる好奇心や探究心を培い,また,小学校以降における教科の内容等について実感を伴って深く理解できることにつながる「学習の芽生え」を育んでいる。
 このような特質を有する幼児教育は,幼児の内面に働き掛け,一人一人の持つ良さや可能性を見いだし,その芽を伸ばすことをねらいとするため,小学校以降の教育と比較して「見えない教育」と言われることもある。
 だからこそ,幼児教育にかかわるに当たり,家庭や地域社会では,幼児の持つ良さや幼児の可能性の芽を伸ばす努力が求められる。また,幼稚園等施設における教員等には,幼児一人一人の内面にひそむ芽生えを理解し,その芽を引き出し伸ばすために,幼児の主体的な活動を促す適当な環境を計画的に設定することができる専門的な能力が求められる。

○  このように,幼児教育は,次代を担う子どもたちが人間として心豊かにたくましく生きる力を身に付けられるよう,生涯にわたる人間形成の基礎を培う普遍的かつ重要な役割を担っている。
 また,学校教育の始まりとして幼児教育をとらえれば,幼児教育は,知識や技能に加え,思考力・判断力・表現力などの「確かな学力」や「豊かな人間性」,たくましく生きるための「健康・体力」から成る,「生きる力」の基礎を育成する役割を担っている。

第 4節 子どもの育ちの現状と背景

【 子どもの育ちの現状】
○  近年の幼児の育ちについては,基本的な生活習慣や態度が身に付いていない,他者とのかかわりが苦手である,自制心や耐性,規範意識が十分に育っていない,運動能力が低下しているなどの課題が指摘されている。
 また,小学校1年生などの教室において,学習に集中できない,教員の話が聞けずに授業が成立しないなど学級がうまく機能しない状況が見られる。
 加えて,近年の子どもたちは,多くの情報に囲まれた環境にいるため,世の中についての知識は増えているものの,その知識は断片的で受け身的なものが多く,学びに対する意欲や関心が低いとの指摘がある。


【 子どもの育ちの変化の社会的背景】
○  少子化,核家族化,都市化,情報化,国際化など我が国経済社会の急激な変化を受けて,人々の価値観や生活様式が多様化している一方で,社会の傾向としては,人間関係の希薄化,地域における地縁的なつながりの希薄化,過度に経済性や効率性を重視する傾向,大人優先の社会風潮などの状況が見られるとの指摘がある。

○  このような社会状況が,地域社会などにおける子どもの育ちをめぐる環境や家庭における親の子育て環境を変化させている。さらには,このような変化に伴い,後述するとおり,幼稚園等施設の教員等にも新たな課題が生じている。
 そして,これらのことが複合的に絡み合って,子どもの育ちに影響を及ぼしている要因になっているものと考えられる。


【 子どもの育ちをめぐる環境の変化 -地域社会の教育力の低下-】
○  第1に,地域社会などにおいて子どもが育つ環境が変化している。
 子どもが成長し自立する上で,実現や成功などのプラス体験はもとより,葛藤(かっとう)や挫(ざ)折などのマイナス体験も含め,「心の原(げん)風景」となる多様な体験を経験することが不可欠である。

○  しかしながら,少子化,核家族化が進行し,子どもどうしが集団で遊びに熱中し,時には葛藤しながら,互いに影響し合って活動する機会が減少するなど,様々な体験の機会が失われている。
 また,都市化や情報化の進展によって,子どもの生活空間の中に自然や広場などといった遊び場が少なくなる一方で,テレビゲームやインターネット等の室内の遊びが増えるなど,偏った体験を余儀なくされている。
 さらに,人間関係の希薄化等により,地域社会の大人が地域の子どもの育ちに関心を払わず,積極的にかかわろうとしない,または,かかわりたくてもかかわり方を知らないという傾向が見られる。


【 親の子育て環境などの変化 -家庭の教育力の低下-】
・・・略・・・
【 今後の幼児教育の取組の方向性】
1  家庭・地域社会・幼稚園等施設の三者による総合的な幼児教育の推進
 幼稚園等施設に家庭・地域社会を加えた三者が連携しながら総合的に幼児教育を推進していく方向性である。
 この場合,幼稚園等施設においては,これまでの役割に加え,  家庭や地域社会における教育力を補完する役割(「失われた育ちの機会」を補完する役割),
 家庭や地域社会が,自らその教育力を再生,向上していく取組を支援する役割(「幼児教育の牽(けん)引力」として家庭や地域社会を支援する役割)

を担うことが求められる。
 また,家庭や地域社会についても,幼稚園等施設による取組に加え,生涯学習振興施策等を通じて,その教育力を向上させていくことが必要である。


2  幼児の生活の連続性及び発達や学びの連続性を踏まえた幼児教育の充実
 家庭・地域社会・幼稚園等施設におけるそれぞれの教育機能が連携することにより,幼児の日々の生活の連続性及び発達や学びの連続性を確保するとともに,その成果を円滑に小学校に引き継ぐ(幼児教育の成果の連続性を確保する)ために,幼児教育の充実を図る方向性である。
 家庭・地域社会・幼稚園等施設の三者の連携は,「子どもの健やかな成長」を保障するという視点に立って,以下の観点から進められることが必要である。  幼児の「日々の生活」という観点からは,幼稚園等施設での生活と家庭や地域社会における生活の連続性が確保されていることが必要。
 幼児の「発達や学び」という観点からは,幼稚園等施設への就園前における家庭や地域社会での生活を通した発達から,幼稚園等施設の教育を通した学び,さらには小学校以上の学習へと連続的につながっていくことが必要。

 こうした「生活」や「発達や学び」の連続性の確保に向けて,幼児教育全体を充実していくことが求められている。
ア  教育内容における接続の改善

○  幼稚園等施設において,小学校入学前の主に5歳児を対象として,幼児どうしが,教師の援助の下で,共通の目的・挑戦的な課題など,一つの目標を作り出し,協力工夫して解決していく活動を「協同的な学び」として位置付け,その取組を推奨する必要がある
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(1)  幼稚園等施設における地域の人材等の活用
○  特別な支援を必要とする幼児に対する教員等へのアドバイス,子育てに不安を抱える保護者へのカウンセリングなどに関し,地方公共団体等が教員と保護者を支援する「保育カウンセラー」を導入し,活用しやすくなるような方策を検討する必要がある。
○  地域の実情に応じて,児童館・公民館等の施設を幼稚園等施設の活動の場として活用していくとともに,地域の多様な人材(民生・児童委員,保護司,育児経験者,中高生・大学生,退職者等)を外部人材として幼児教育においても活用する必要がある。
 特に,保育体験学習等により,中高生・大学生など,これから親になる世代に幼児と接する体験の機会を提供することは,親の子育て意識を醸成する観点からも有用である。
○  幼稚園等施設を利用する幼児の保護者もまた,地域の教育資源である。親をはじめとする保護者やPTAのかかわりを,保育の「参観」から始めて,施設の行事への「参加」,さらには施設の計画の策定や外部評価等への「参画」へと高めていくことが必要である。また,園児の卒園後も保護者が継続的に幼稚園等施設を支える関係を構築することも望まれる。
○  幼児の多様な体験の機会を増やすため,幼稚園等施設において地域の人材や専門分野の外部人材を活用しやすくするような制度を検討する必要がある。
(2)  幼児教育にかかわる地域の人材等の育成
○  幼児教育に係るボランティア人材バンク(ボランティアの登録・紹介制度)の整備など,ネットワークの形成の促進を図るとともに,講座・研修等によって幼児教育を支える人材の育成を図ることが求められる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・文部科学省・・・・・中央教育審議会・・・資料より


■ 幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について (答申)   2008年1月17日

ⅰ)改善の基本方針
幼稚園教育*1 については、その課題*2 を踏まえ、近年の子どもの育ちの変化や社会の変化に対応し、発達や学びの連続性及び幼稚園での生活と家庭などでの生活の連続性を確保し、計画的に環境を構成することを通じて、幼児の健やかな成長を促す。

a )幼稚園教育と小学校教育との円滑な接続

b )体験と言葉の重視
・幼児の心が動かされる体験が次の活動を生み出すことを考慮し、ひとつひとつの体験の関連性を図る
・共に遊ぶ中で、好奇心や探究心を育て、思考力の芽生えを培うことが大切であることを考慮し、幼児一人一人の興味や関心を生かしつつ、友達と共に試したり、工夫したりして、周囲の環境に対する新たな視点に気付いたり、新しい考えが生まれた
りするように

○ 保護者との信頼関係を深め、保護者と共に幼児の成長の喜びを共有し、幼児が充実した幼稚園生活を送るためには、保護者の理解と協力が大切であることから、家庭との連携に当たっては、保護者と幼児との活動の機会を設けるなどして、幼児教育に関する理解がより深まるようにする。

 → 「保護者による読書ボランティアを通して」
   1.保護者のたまり場の設定
   2.「よみきかせ」を通して、子ども理解・幼児教育への理解を深める

■教育振興基本計画について ~「教育立国」の実現に向けて~ (答申)  2008年4月18日
(1)今後10年間を通じて目指すべき教育の姿
イ社会全体で子どもを育てる
教育の出発点である家庭の教育力を高める。地域全体で子どもをはぐくむことができるよう,その教育力を高めるとともに,地域が学校を支える仕組みを構築する。このことを通じ,地域の絆や信頼関係を強化し,より強固で安定した社会基盤づきずなくりにも資する。

第3章今後5年間に総合的かつ計画的に取り組むべき施策
① 「横」の連携:教育に対する社会全体の連携の強化
・・・学校については,ややもすれば閉鎖的になりがちで学校外からの協力を得ることについて消極的との批判も多い。学校や教育行政の側においてもこうした意識を改め,学校を広く様々な分野からの協力を得て地域に開かれたものにしていく努力が必要である。・・・・・
・・・・例えば,学校教育と社会教育,また,学校と地域との新しい連携の仕組みを構築することは,今後の重要な課題の一つである。こうした取組を通じ,社会の多様なニーズに応える学習機会が豊富に提供されるとともに,連携による相乗効果として,教育の質が一層高まることが期待される。
社会全体で連携して教育に取り組むことは,一人一人の主体的な参画によるコミュニティづくりや,より良い社会づくりにも資するものである。同時に,社会の様々な世代の様々な主体が多様な形態で教育に関わることは,働くこと,社会とつながり,社会に参画することの意義を身をもって子どもたちに示し,将来に向けてその視野を広げ,生きる意欲を高めることにもなる。

② 「縦」の接続:一貫した理念に基づく生涯学習社会の実現
それぞれの教育の役割や学校ごとの目標の達成に留意しながら,例えば,家庭教育と幼児教育,幼児教育と小学校,小学校と中学校,中学校と高等学校,高等学校と大学等の学校間,さらには学校教育と職業生活等との連携・接続の改善にとりわけ意を用いていく必要がある。

基本的方向1 社会全体で教育の向上に取り組む
社会の大きな変化の中で,学校や家庭,地域の在り方やその機能も変化してきた。近年,家庭や地域の教育力の低下などが指摘される一方で,地域の人々が積極的に学校の活動に協力しようとする動きが出てきている。団塊の世代が退職後地域に戻り,ボランティア活動等に取り組もうとする動きもある。こうした状況も十分に踏まえ,地域の自発的な意思を尊重しながら,新たな連携協力の仕組みを構築し,関係者が一体となって教育に取り組む必要がある。
例えば,地域の人々が様々な形で学校の運営を支援することや,学校が学習の拠点として地域に貢献することなどは,相互の信頼を強化し,今後の新しい関係を構築する上で大きな意義を持つであろう。こうした取組の積み重ねが,学校を変え,地域を変えていく。
また,家庭は教育の原点であり,保護者は,豊かな情操や基本的な生活習慣,家族を大切にする気持ちや他人に対する思いやり,命を大切にする気持ち,善悪の判断などの基本的倫理観,社会的なマナー,自制心や自立心を養う上で,重要な役割を担っている。
家庭教育の自主性を尊重しつつ,このような家庭における教育の充実を期するためには,子育てに対する関係機関や地域住民,幼稚園・保育所等による支援が重要な役割を果たす。
だれもが身近な場所で,地域ぐるみの子育て支援や教育支援を受けたり,こうした活動に参加したりすることができるようにする

◇ 幼稚園等を活用した子育ての支援の推進
幼稚園,保育所及び認定こども園が有する人的・物的資源を活用した,施設の開放,保護者同士の交流,情報の提供,子育てに係る相談・助言などの子育ての支援を促す。  
Posted by 未来 at 21:22Comments(0)・幼稚園教育